published by Akila Ninomiya (design studio "PENCIL")
祇園祭のクライマックスが山鉾巡行じゃないということ、意外と知られてないと思うのですが、いかがでしょうか?
本来の祇園会の「鉾」は練り物行列の先頭において、細長い柄(しかも6mぐらいある!)の上に鉾を掲げ差し、歩きながらベランベランに曲げて光を散乱させて厄災や穢れ、悪霊を追い払う重要な役割を持っていました。京都には未だにそのような古い風習を持つお祭りが幾つかあり、実はボクが以前住んでいた地域で行われていた西陣の「今宮神社例祭」においても「鉾差し」が行われています。
祇園祭の鉾はそのような役割が様式化され、次第に人による鉾差しから山車に乗せて運ぶ「山車鉾」に代わり、そこに競い合うように豪華絢爛な懸装品が掛けられて今に至っています。
従って山鉾巡行は、祇園祭自身の"お祓い"を意味する行事であり、それそのものに神事的なものは(実質的にはあるものの)二次的だと言って良いでしょう。
では祇園祭という神事の一番大切な行事は何かというと、間違いなく「神幸祭」と「還幸祭」と言えると思います。八坂神社がお祀りする神様を年に1回召還降臨させ、大衆に接する機会を設けるのがこの祇園祭の最大の目的ですから!
「神幸祭」は17日の夕方6時頃にに八坂神社の下に集まった中御座、東御座、西御座の3基の神輿が、御旅所に八坂神社の神霊を迎える神事です。八坂石段下でお祓いを受けた3基の神輿は、「ホイト、ホイト」のかけ声とともに、神輿を激しく揺さぶりながら祇園界隈を始めとした氏子地域を練り歩き、9時半頃に四条寺町の御旅所に安置されます。祇園祭は「前の祭り」
今日お届けするパノラマムービーは、その八坂石段下にて3基の神輿が集合し、宮司の挨拶とお祓いを受けているところです。この後、各神輿は一斉に高々と掲げ祭神への敬意を表す「差し上げ」「差し回し」を行いました。
宮司のメッセージを聞いていると、なぜだかジーンと胸が熱くなってきます。
祭にかける大衆の"想い"みたいなのが非常に伝わる良いお話で、ボクが育った大阪泉州のだんじり祭のことをチョッピリ思い出したりもしました。
このブログ記事を参照しているブログ一覧:
【祇園祭'07】神幸祭 神輿お祓い
このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://pencil-jp.net/mt/mt-tb.cgi/873
すごい場所で撮影ですね。
かなり目立ったんでは?
そう言えば、山鹿灯籠もよへほ節の千人踊りでなく、深夜に行われる大宮神社で行われる上がり灯籠が一番のみどころなんです。機会があれば山鹿灯籠もぜひ。
今回の撮影の為に、祇園祭のことをかなり調べましたよ。それによると、「神事」っつーものは、基本的に夜に行うもんなんやそうな。なので神幸祭は夕方〜夜半に行われるらしい。
山鹿灯籠は一生に一度は見たいよなぁ。八尾のおわら風の盆と並ぶ、“見んとアカンお祭りリスト”の両横綱でございますヨ。でも今年は無理やな。来年かなぁ...。