赤松正行《Okeanos Buoys II》2011 - 京都芸術センター
昨年の2月に招待されてiPhone開発系の或るパネルディスカッションに参加させていただいたのですが、その時にご挨拶することが出来たのが、メディアアーティストとして国際的に活躍している、IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)の赤松正行教授です。Twitterでも絡ませて頂き、有り難いことに"知り合い"と呼んでも差し支えない方だと思います。
その赤松先生が京都で展覧会に出品されるということを聞き、久々にインタラクティブアートに接する機会ということで、ワクワクしながら伺いました。赤松先生のことですので、空間を使った面白い展示をされることは予想されたので、パノラマ撮影をさせて欲しいとお願いしたところ、許諾を頂きました。展示会場には他の作家さんの作品もありますが、他の人も非商用であれば問題ないということで、一応、作品の肖像権は各作家さんに帰属するということだけを明記しておこうと思います。
そこで撮影したのが、本日のパノラマです。
空中に浮かぶ青いスクリーンは、iPhone3GSです。これを会場の天井から幾つも吊るして2列を成しています。
iPhone上で動いているのは、赤松先生が独自で開発したアプリ「Okeanos」です。
AppStoreでダウンロードできますので、ぜひ体験してみて下さい。
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Okeanos (iTunes AppStore ) ¥85-
2010年に韓国で発表されたインタラクティブなサウンドインスタレーション作品「オケアノスのブイ 〜 10億の光と音」の続編となります。
※2010年韓国での展示会の映像
アプリを起動し、スクリーンにタッチすると、箇所により様々なノイジーな音とそれに反応する光が発生します。タッチし続けることで、音楽のような動きを奏でることが出来ます。
そしてココからがiPhoneの本領発揮です。各デバイスはネットワークで繋がり、別のiPhoneでタッチされたアクションに呼応して、何も触らなくても音を鳴らすことが出来ます。もっと言えば、このネットワークは展示会場内のLANだけでなく、インターネットに繋がっている全てのiPhoneにインストールされた「Okeanos」アプリケーションから鳴らすことが可能です。展示会場内の音は、来場者がその場でタッチした音だけでなく、世界中で何も分からずに"弄っている"音も含まれます。世界中でインストールされている「Okeanos」アプリがもたらす偶発的な音と光の一体感が、時には不安を感じさせ、時には非常に心地よくもあります。
自身の作品のためのiOSアプリ開発を最近の活動の中心に据え、前衛音楽やメディアアートの領域で非常に勢力的な活躍をされている赤松先生の活動は、今後も非常に興味深く見て行きたいと思います...し、お近くで展覧会が開催される機会がありましたら、ぜひ会場まで足を運んで"体験"していただけたらと思います。
<参考>
□ Okeanos Buoys | akalogue
□ オケアノスにブイを放って|Column|AMeeT
赤松 正行
(あかまつ まさゆき)
博士(美術)
1961年、兵庫県生まれ。メディア作家。
神戸大学文学部哲学科心理学専攻卒業。
神戸市役所ソーシャルワーカーを経て、
1997年、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)助教授に就任。
2002年より同アカデミー教授。
2006年、京都市立芸術大学大学院美術研究科にて博士(美術)を取得。
2011年より情報科学芸術大学院大学、教授。
10代半ばよりエレクトロニクスを用いた音楽制作を始め、
1980年からはコンピュータを使用、
音楽だけでなく映像やネットワークなど様々なメディアへと制作範囲を広げる。
特に、作品と鑑賞者の関係性や、
作品自体の自律性に注目し、
人とメディアの可能性を拡張することに興味を持っている。
代表作には、
50台のコンピュータによって音と映像を提示する
「incubator」、
鑑賞者の時間体験をリアルタイムに映像化する
「Time Machine!」、
パフォーマーの身体をコンピュータ制御する
「Flesh Protocol」、
ラジオ放送を解読してロボットが演奏する
「decipher」、
画像解析を駆使した映像音響による即興ダンス
「陶製の身体」
などがある。
ソロやセッションによる演奏活動も多く、
「Maxの教科書」(共著)や
「iPhone SDKの教科書」などの著作もある。
また、neumannpianoおよび
The Breadbaord Bandのメンバーとしても活動中。
近年はモバイル・デバイスにおける表現研究や、
人と社会への影響の考察に取り組んでいる。
特に、開発したiPhone用ネイティブ・アプリケーションは30個を超え、
App Storeで公開している他、
数十台のiPhoneによる展示・パフォーマンス
「Snowflakes」、
「Okeanos Buoys」などの作品制作や、
ソーシャルARシステム
「セカイカメラ(頓智・)」などへと展開している。
「パラレルワールド・京都」関連企画
「ルネサンス ─京都・映像・メディアアート」展
第一会場:
京都芸術センター 講堂/ギャラリー北/その他
第二会場:
むろまちアートコート
2011年11月11日(金)
―11月23日(水・祝)
10:00-20:00
会期中無休
入場無料
文化庁メディア芸術祭 京都展
「パラレルワールド・京都」
http://plaza.bunka.go.jp/kyoto/
開催期間
平成23年10月29日(土)
~11月23日(水・祝)
各会場
・京都芸術センター
・京都府京都文化博物館
・京都国際マンガミュージアム
・京都国立近代美術館
・Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]