QTVR Diary的 WWP "Best of 2005" のベスト5
先週にお伝えした通り、2006年一発目の「The World Wide Panorama」の中で、ボク的に印象に残った作品を紹介していきたいと思います。
未だ見ていない人、下のバナーからアクセスして、じっくりご覧になって下さいませ。

■ Best of 2005 (The World Wide Panorama)
http://geoimages.berkeley.edu/wwp/index.html
では早速、今回のベスト5の発表から!
カテゴリーも意識も雰囲気も全くバラバラ。自分の好みがこんなに分かれるとは思いませんでした。
□ After The Wedding - Steve Cole
イギリスの屋外結婚式の風景を切り取っています。全てのアングルに破綻が無く、またそれぞれの被写体にストーリーが感じられる秀逸な作品です。
□ Auschwitz Birkenau - Jerzy Zamora
アウシュビッツ収容所に向かう線路上からの景色の作品。何とも言えない重い空気を感じ、脳裏に焼き付いて離れない非常に印象深い作品です。
□ The House My Mother Was Born In - Bob Shindel
自分の母の生家を空間で表現しながら、母の生涯を時系列で同時に表現することにも成功している、とっても希有な例と言えるでしょう。
□ The Small Garden in Honcun Village of China (World Heritage) - Liu Zen
世界遺産に登録されている安徽宏村古家群。その1軒の家の庭から撮った作品は、中国人好みの色使いが画面から滲み出る、非常に素晴らしいVRです。
□ Out of My Window - Don Hofstee
日常を思わせる作為プンプンの作品です。完成度の高さに思わず引き込まれてしまいました。
他にも印象深い作品が多数揃っていて、正直、ココに紹介しているもの以外でも、たくさんの優秀な作品がありました。
★技巧派の作品では...
□ Snowboarder Shaun White, Winter X Games 2005 - Laura Pearson
□ Marc-André Tarte «freestyle.champ» 2005 - Werner Weber
スノーボードのジャンプの一瞬を連写でとらえてます。連写合成を使いつつ、VRの臨場感もしっかり出していますね。
□ The Sleep Of Reason Produces Monsters - Iñaki Rezola
回転軸の無いVRに驚く上、過剰なまでにソラリゼーションの効いた画面が、日常風景を一変させています。
□ Minneapolis Skyline from the Stone Arch Bridge - Brandon Rowell
プリントした写真のような画像群をCubicVRの面に合わせて貼付けてある、面白い表現方法だと思います。
★こんなところから?!という異次元視点の作品は...
□ View from the Top - Keith Wilson
普段は間違いなく見る事が出来ない地上250m地点の東京タワーからのパノラマ。日本人だからこそわかる驚愕の景色です。
□ A Ball's Eye View - Nick Crossland
アイデアは幾らでもあるんですね!まさかボーリングのボールの視点で作品を作るなんて!
□ Hohenzollern Castle - an Eagle's view from the Flag Tower - Carl von Einem
高所から撮るときは「こうやって撮るんですよ!」と言わんばかりのワンシーンを切り取っています。撮ってるところも含めて被写体にするのって、なかなかサマにならないんですよね。その点この作品は大成功ですね。
□ The Very Best of 2005! - Pedro Silva
撮影者本人にとっては間違いなく今年一番の作品でしょう。ご夫婦の愛情が作品から溢れ出ています。
★心に焼き付いて離れない印象的なシーンは...
□ Snow - Ian James Wood
幻想的な雪景色がとても印象的でした。雪をとらえた作品が多い中、一番没入できるフルスクリーンVRでした。
□ Frozen Twilight - Richard C. Drew
雪景色なのに赤が基調になっているこの作品は、今までのどの作品にも当てはまらない独特の色彩感を持っています。
□ Model Shop - William Wertz
“男の子の夢”を現実にするとこんな部屋になるんじゃないでしょうか?
□ Orpheum Theater, Los Angeles - Alex Pitt
赤いスクリーンが、その劇場の顔でもあるのでしょうか?荘厳さと哀愁が合い混じった雰囲気を感じます。
□ Bottling the Sake - Yoshito Takagi
秋田の日本酒「東峰」の酒蔵で、オバチャン達が賑やかに瓶詰めしている風景をよくとらえています。BGMも泣かせます!
□ Spinning Spirits - Holger Fell
こちらは同じ酒蔵でも、ドイツの有名な「Jakob Sebastian」ワイナリーの貯蔵庫の中。樽の中で熟成する時を待つワインの寝息が聞こえてきそうです。
□ Tengu to Dance in the Sky - Keiji Yokotani
とても珍しい超低位値のアングルから躍動感が迸る天狗踊りの一瞬を切り取ったのは、稲城パノラマビューでお馴染みの横谷氏の作品。
□ Fly Like a Bird - Markus Berchtold
空撮VRの意義、こんなことにも使えるのかと思いました・・・というか、これが一番有効な被写体なんだと思います。
□ MTV spotlight - Dudu Tresca
ブラジルMTVのエイズキャンペーン用のプロモーション30秒CMのの為に作られた作品。実際のCMはこのパノラマムービーを元に作られています。
□ A Walk Through "The Gates" - Elizabeth Gentile
2005年2月のNYセントラルパークに一瞬だけ現れた現代美術家・クリスト&ジャンヌ=クロードの巨大なインスタレーション「The Gates」を撮った作品は、確かに2005年のボクが見た作品の中でも抜きん出て印象的でした。
・・・はぁ、疲れます。フルスクリーンVRは、その圧倒的な臨場感がウリなんですが、やもすると目が回ったり酔っぱらったりするんで大変です。
でも、こうやって300以上の作品を眺めてみると、一人一人の思い入れが作品に込められていて、本当に頭が下がります。
と同時にQTVR作品の大前提として、「画質」と「テーマ」という“写真”としての表現力がとても重要になってきているなぁ、とも感じました。
「The World Wide Panorama」が始まった2年前に比べ、飛躍的に撮影/製作技術が進歩しているQuicktimeVRですから、今後はますます「表現力」が問われることと思います。
ただやみくもに「場のアーカイブ」として撮るのではなく、最初に現れて動かさない状態でも“何か”を感じさせられることが出来るような、それでいて動かした時に驚きと感動を与え、何かしら心の記憶にとどめてもらえるような、そんな作品を作らねばならないのだなぁ、と考えさせられた今回のWWPでした。
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( 2006年1月10日 08:42 )
ども。takagiです。
いやーホント今回も面白かったです。何より日本からの参加者が増えたことが刺激になりました。頑張らねば。
というわけで今年もよろしくお願いします。
( 2006年1月11日 00:10 )
高木さん、こん○○はぁ!
昨秋にkaneko-adさんのVR作品がVRMAGに掲載されて以来、
日本のアマチュア&セミプロQTVR愛好家の方々の質の高い作品が
どんどん表舞台に立っているような状況になってきて、
日本のフルスクリーンQTVRもやっと第2フェーズに入ったのかな、
という気がします。
プロも負けてられませんよね!(笑
今年こそ、面白いコラボが出来たらイイですね!
宜しくお願いしま〜〜〜す!
(あ、そういえば、「Friend of QTVR」企画って、どうなったんですか?)
( 2006年1月11日 12:51 )
二宮さん、こんにちは
いつもブログ楽しみにしております。
"Day & Night Scene of Hanami in Kyoto"拝見しました。
京都って風情が有っていいですね、憧れます。
( 2006年1月11日 14:03 )
>横谷さん江
今年は「今の京都」をどんどん撮っていこうと思っています。
技術向上も含め、昨年以上に頑張りたいと思っていますんで、チョビっとだけ期待してて下さいね!
それより何より、panoramas.dkの新春企画、見させてもらいましたよ。
“禅味”溢れる荘厳さと周りの人たちの楽しい雰囲気が相まって、なんだかホノボノした感じが、この企画の中でヒトツ異彩を放っていましたね。
今年も宜しくお願いいたします。
( 2006年1月11日 19:16 )
>プロも負けてられませんよね!(笑
いやはやホントそーなんです...。ま、これはQuickTime VRだけの話じゃないんですが、とっくの昔に「スキルを持った人=プロ」って時代じゃなくなってるわけで、自分の立ち位置をしっかり持っとかないとイカンなーというのをマジ真剣に考える今日この頃なのでした。
>(あ、そういえば、「Friend of QTVR」企画って、どうなったんですか?)
ソレ、昨年来の有言不実行リストの最優先課題になってます...。やっぱ3月の早い時期までに一度ブチあげたほーがイイんでしょうかねぇ? >keijiさん
と話を振ってみたりして.....。
( 2006年1月11日 22:45 )
>二宮さんへ
>“禅味”溢れる荘厳さと周りの人たちの楽しい雰囲気が相まって、なんだかホノボノした感じが、この企画の中でヒトツ異彩を放っていましたね。
場所の選定は悩みました。
実は、当日、他の場所でスタンバイしていたのですが、どうも、警備の方々が大勢で雰囲気悪く、急きょ変更。
やはり、日本の大晦日は静寂の中の除夜の鐘だ〜と。
他の人たちのパノラマを見て。。。む〜見事に滑りました。
>高木さんへ
>やっぱ3月の早い時期までに一度ブチあげたほーがイイんでしょうかねぇ?
時期的にビミョー。。。意味不明!?