SpheroCam HDR

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 QuicktimeVRパノラマ撮影機材の紹介も、今回でやっと一区切り。本日紹介する機材は、今のところ日本で3台しか稼働していない、文字通り「最高峰」のシステムです。それがドイツSpheronVR社が製造販売する「SpheroCam HDR」です。

SpheroCam HDR
SpheroCam HDR
http://www.spheron.com/spheron/public/en/spherocamhdr_overview/spherocamhdr_overview.php

 実はmixiのHDRIコミュで知り合った方の会社がまさにこの「SpheroCam HDR」実機を活用している(3DCGの実写環境背景素材の撮影用として)とのお話を聞き、根掘り葉掘り質問しまくってみました。すると...。
 「SpheroCam HDR」は、ダイナミックレンジ26段分の撮影が1周で出来てしまう驚愕のHDRI専用撮影機材です。撮影時間は解像度で変わりますが、およそ5〜20分程度だそうです。何せ上下画角180°1周分360°のラインスキャン撮影で、26段分の絞り値データで極暗部から極明部までまんべんなく撮れるんですから、こら便利きわまりないです。しかもデータとしてまとまっており、あとは付属の専用ソフトで現像するだけ(これにはおよそ1時間ぐらいかかるそうです)。

SpheroCam HDR - scope of supply
 驚く点は未だ在ります。専用の三脚は高さを自由にかえることが出来ますが、その違う2点の高さから撮ったデータから距離を測定し、非接触の測量装置としても利用価値が非常に高いとも言われています。遺跡調査など非接触が求められる世界では、非常に高い評価を得ているそうです。
 また用途としては、国内では映画の3DCG用実写パノラマデータの撮影に使われているそうです。海外では、NASA、ボーイングなど非常に要求精度の高い業界で使われていることから、このシステムの信用が分かる所です。

 日本では東京の株式会社マイクロコムが、日本総代理店として販売しています。そちらで価格を訊いたところ「そこそこのベンツが買えるぐらい!」と言われました。およそ1千万円の機材と判断して間違いないでしょう。それほどの価格のシステムですからなかなかユーザが増える訳では在りませんが、豪気なそこのアナタ、ちょっと1台、買ってみませんか?超リアルなフルスクリーンCubicVRの究極の制作環境が手に入りますよ!

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panoscanのHDRI環境についても触れておきます。panoscanでは絞りを変えた状態で3or5スキャンした16bit画像を、サードパーティ製のHDRshop等で合成してHDRIを作成します。またオプションのpanometricというアプリケーションで非接触測量も可能です。ちなみにspheron camのレンズは35mmフォーマット、panoscanのレンズは645フォーマット用となっています。
 また、噂ではありますが、panoscan等のラインスキャンカメラの開発に携わったナントカという教授が、今度のフォトキナで新機種を発表するというハナシも...。

>takagiさん江
詳しい説明、有り難う御座居ます。
この機会に、Panoscan3とSpheroCam HDRの仕様を見比べてみました。面白かったです。
・PanoscanMK3
http://www.panoscan.com/MK3/MK3Spec.html
・SpheroCam HDR
http://www.spheron.com/spheron/public/en/spherocamhdr_tech/spherocamhdr_tech.php
CCDやレンズ性能は圧倒的にPanoscanのようですね。しかし撮影後の処理システムも込みのSpheroCamは完結したシステムセットとして見込めるワケで、人の手を煩わせないところで分が在りそうです。
品質を取るか、正確な結果を取るか、その点でおもいっきり価格に反映されていて、興味深かったです...まぁ、何にせよ手は出ませんが(苦笑)。

今年のInterBBEでSpheroCamHDRの実機を見る機会が作れそうです。今からとっても楽しみです!

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