"MrotatorR" Mrotator One-Shot (agnos)

  • comment:9
  • | trackback:0

本当は、コレ、紹介したくないんです。たぶん日本では誰も使ってないと思うので、ボクが一番最初のオーナーになりたかったんです(苦笑)。
恐らく既存の製品で考えられるほぼ唯一の、高解像度CubicVR用パノラマ撮影システムが、今回ご紹介する「"MrotatorR" Mrotator One-Shot」です。

MrotatorR - Mrotator One-Shot
"MrotatorR" Mrotator One-Shot
(カメラは別売)

ご覧の通り、いかついマウントにNikonD70+SIGMA8mmのセットが3台120°ずつ並んでいます。それぞれは左に60°上向きに5°傾いてマウントされていて、これが今回の大きなポイントになっていて、ヴェニス大学のLuca N Vascon博士とagnos社との共同開発により、APS-Cサイズで円周魚眼にならないことを逆手に取ってこの微妙な傾きのマウントを開発し、さらにこれを3つ並べてワンショット撮影にも成功することが出来たそうです。
これで撮影された3枚の写真を、マニュアル通りにPanoramaTools又はそのフロントエンド(PTMac/PTGui/hugin)用のテンプレートを作成してスティッチすると、何とまぁ、ワンショットでCubicVR用のEquitangular画像が生成されるでは無いですか!(底面はさすがに撮りきれない...マウントがあるし...ので、後で1枚追加撮影して合成することになりますが)agnosのサイト内には、これで撮影したサンプルのRAWデータが3枚ダウンロードできますし、MrotatorRのマニュアルもダウンロードできるようになっています(カスタマー登録が必要です...しかもページはイタリア語です。覚悟をば)。

以前からご紹介しているワンショットミラーでは、解像度が足らないし、しかも天地方向の撮影はその器具では出来ません。
またモーター駆動で1回転して撮影するラインスキャンカメラでも、回転時間の数秒〜数十秒の間に被写体が動いてしまっては、やはりゴースト状になってしまいます。

その点このマウントに関しては、そんな心配が全くナシ。各カメラ間でのシャッター時間のタイムラグは皆無に等しく、絞りやシャッタースピードなど同じ設定にすることにより、撮影データのバラつきも押さえることが出来ます。焦点距離は基本的にマニュアルで中点固定、絞りに絞って被写界深度を出来るだけ深く撮影するパノラマ撮影に於いては、ピント合わせも必要ないので、高所撮影にも向いています。

モーター駆動系の非常に高価な機材を考えると、安価で高効率のパノラマ写真が得られるこの機材、近い将来にはパノラマ撮影機材のスタンダードモデルになるのではないかと、ボクは考えます。
肝心の価格なんですが、発表当初は出ていたのですが、今は表示がありません。確かカメラ入れても100万しない値段になったかと思います。
プロカメラマンでパノラマ撮影が大量に必要になる方々にとっては、福音のような機材かもしれません。

トラックバック(0)

トラックバックURL:

コメント(9)

こんにちは、これもいいですね…
なんとか自作できないかいろいろ考え中です。画角1.6倍のKissDでは無理なのでしょうか。今までノーダルポイントばかり気にしてましたけどPTgui等の設定なんとかなるんですね。でもこれと高所ポールがあると一気に撮影幅が広がりますね!

>sizuさん江
そうなんですよ。更にワイヤレスリモコンを使うと、狭い閉鎖空間(冷蔵庫の中、とか)の撮影とかにも使えそうで、なんかワクワクしてきます。
ただWWPの機材リストにもagnosの名前が殆どでてこないところを見ると、全くマイナーなメーカーなような感じなので...どうなんでしょ?(苦笑

で、このマウントのような自作ですか...D50でもキスデジでも余り関係ないとは思いますが(斜め読みしたマニュアルにはNikonとCanonの名前が出てるので、イケルんじゃないかなと思います)、基本的には「APS-Cサイズccdに8mm魚眼を付ける」ことじゃないかなぁ。でもさすがにかなりシビアなセッティングっぽいっんで無理かも。

agnosのHPには、Luca N Vascon博士の斜めマウントの理論が記述されています。こちらも自作の参考にされてみては?
THE “TILTED DRUM” THECNIQUE TO FOR VR PANORAMA
(オフラインで読むのに便利なPDFもありますよ)

sizuさんはじめまして。
私は8mm魚眼用の手動雲台を作ってまして、Mrotatorに似たものです。
カメラと一体になるように小さく作るのが主な目的ですが、上下をカバーしつつ地平線あたりの部分を、1~2割広く映すことができます。
Mrotatorよりも縦位置に近めになってるので、確かなことは言えませんが、nikonはCCDが1.5倍ですが、kiss Dは1.6倍のなかでも小さいので、3枚は厳しい感じがしました。また、傾きに対応していないソフトが多いのが欠点です。

カメラを何台か並べる方法は、10cmどころでなくノーダルポイントがずれますので、近景があるものは結構不都合が出る気がしますけど、どうなんでしょう?

二宮さん
   NikonD70+Sigma8を3台使って一瞬の撮影なら便利そうですが。この機械総重量何キロでしょうね。ポール撮影でも余程のパイプ径が必要ですね。パイプでなくてもH鋼がいりそうですね。
 3号機を完成させましたが、クイックシュー2個使って地ポジションを撮影するアイデアーとしていかがですか。三脚は約19.5cmズラします。

>はぎたんさん江
写真の傾きの補正に関しては、PanoramaTools系なら全て出来ると思います。ControlPoint設置画面で、1枚の画像を2つの画面両方ともに呼び出し、垂直が分かるようなモノ(柱とか)を左右の画面の片方には上部に、もう片方には下部にポイントを置き、ポイントの詳細を「Holizontal(水平)」に設定すれば、傾き補正が出来ます。各画像2点ずつぐらいやると、高価的ですよ。

>山道さん江
3号機、拝見しました。
とってもスリムでしかも底面撮影を可能にしてあって、よくぞココまで!って感じです。カメラの重さでやっぱりたわんでしまうのは、仕方ないんですかねぇ。でもコレ、形状的には、かなり理想に近いんじゃないですか?(ボクも欲しいです!)

二宮さんへ
 私はNikonD70NikonD200+NikonFisheye10.5とSiguma8の組み合わせは理解していますが、Cannonkの各機種の寸法が分かっていません。必要な寸法はカメラ底のカメラ固定ねじの中心からレンズ軸との高さ、及びカメラ底のカメラ固定ねじの中心から各レンズのノーダルポイントまでの距離の2つの寸法が必要です、それに加えてカメラの大きさが分かっていないと、製作できません。出来れば年内にこの装置の図面をWebに乗せる用意をしたく主つています。7ないし8mmのアルミフラットバーも手配して見ようと思っていますので、バーはお分けできるかもしれません。

にのみやさん
そうですね。PanoramaTools系のptguiなら、どれだけ傾いてても問題ないです。ちなみにhuginは自動コントロールポイントの傾き探索角度指定できますがダメで、realvizもダメでした。魚眼サポートの関係もあるかもしれません。

>山道さん江
うっひゃ〜!嬉しいです。でもまぁ、まだまだ改良の余地がいっぱいありそうなんで、ウチの分を作るんやったらその開発に回してくださいヨ。そしてもっともっと良いもの作ってください。
実はウチのブログでも、そろそろ自作マウント大会第2弾(第1弾は既にコチラでご紹介済み)をしようと思ってます。第2弾では日本人の開発した創意工夫てんこ盛りの自作マウントをご紹介しようと思ってますんで、ぜひ山道さんのもお願いしますね!(笑

>はぎたんさん江
PTMac/PTGui/huginは全てポイント補正を「水平/垂直/両方」から選べるので、huginでも出来るはずなんですが...もしかしたら論点が違うのかな?huginチュートリアルで有名なhPodを参照してみてください。
ちなみにStitcherは、こーゆーマニュアル操作系は苦手だったりしますよね。ボクも暫く触ってないんで、何とも言えないんですが...誰かフォローしれくれへんかな?

にのみやさん
最初書いたのは、Mrotatorみたいに、数十度傾いた斜めの雲台を使った場合にステッチできないソフトがあるのではないか、という意味でした。
Mrotatorのサンプルの斜め画像でhuginでステッチできるようでしたら、私が操作方法間違ってるかもしれません。
ちなみに、魚眼買ってからいきなり斜め雲台を作成したので、通常の縦位置撮影をしたことがないのです(汗)

コメントする

日本唯一のパノラマ画像/VRムービーに関する企画・制作から、セミナー、ソリューション開発・販売に至る、あらゆる業務を行っています。

» パノラマの知名度は今や一般大衆レベルです。

近年パノラマコンテンツは、Googleストリートビューに代表される地図の付加情報としてのパノラマVRムービーの台頭で非常に注目を浴びていますが、その表現力はそれだけに留まらず、多方面で利用されるパノラマヴァーチャルツアーコンテンツ、ギガピクセルクラスの超高解像度パノラマコンテンツ、さらには、360°全方位パノラマ動画が、ライブ配信されるまでになっています。

» 他社を圧倒する経験値が皆様をサポートします。

このような、あらゆるパノラマコンテンツを総合的にプロデュース出来るのは、15年来培ってきたパノラマ制作のノウハウと、2005年から発信してきた「QTVR Diary」での情報の蓄積の賜物です。

» 常に業界をリードし続けます。

世界でも類を見ないパノラマ関連情報専門ブログ「QTVR Diary」の知名度は、リソースの少ない日本だけでなく海外からも注目を浴びています。国内外のメーカーからの情報やソリューションサンプルの提供を受け、いち早くパノラマ業界の専門情報をお届けしています。

» 新しいソリューションを常に開拓し続けます。

今後ますます増え続けるパノラマのニーズに対応すべく、日々研鑽を重ね、多くの方々にパノラマを楽しんで頂けるよう、努力してまいります。

<サイト内リンク>

<姉妹サイト>

<連絡先>

design studio "PENCIL" 二宮 章
〒602-8237
京都府京都市上京区
 大宮通一条下ル梨木町189-5
075-417-3062 (office)
075-417-3063 (fax)
090-9628-6263 (au)
080-3832-2352 (iphone)
ninomiya@pencil-jp.net