EnfuseのGUIフロントエンド「Xfuse」

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昨日のエントリーでお約束しました、オープンソースのHDRI生成エンジン「Enfuse」のGUIフロントエンド2種について、本日と明日に分けて簡単にご説明してみたいと思います。
今日はその第1回。無料のソフト「Xfuse」です。

Xblend/Xfuse
Xfuse 0.5
http://www.kekus.com/for_reg_users/

まずは上記のリンクから、最新版のXfuseをダウンロードして下さい。
ダウンロードした「xfuse_folder.dmg」をダブルクリックすると、ライセンス確認のダイアログ承認の後、ディスクイメージがデスクトップに出来ます。その中身の「xfuse」フォルダを、丸ごと「アプリケーション」フォルダにドラッグしてコピーして下さい。これでインストールが完了です。簡単でしょ!
アップデートの際は、このフォルダごと入れ替えます。また「ユーザ>ライブラリ>Preferences」の中にある「com.KekusDigital.XFuse.plist」を消去して下さい。これでアップデートが完了です。
バージョン番号を見てもお分かりの通り、まだ開発途中のソフトです。こまめにチェックして最新版を入手して下さい。

さて、実際に起動してみましょう。

起動直後のXfuse画面
(画像をクリックすると拡大します)

出来る事は以下の通りです。

  1. 1枚の画像に合成するイメージ枚数を指定して、1つのフォルダにある画像ファイルから、その枚数毎に合成イメージを生成する。
  2. 様々な合成オプションにより明るさやコントラストを調整することができる
  3. 保存場所を指定できる
  4. 保存名称をカスタマイズ
  5. 保存形式はJPEG(圧縮率を調整可)またはTIFF(圧縮方式はLZWまたはDeflateのどちらかを指定)
  6. 合成プロセス完了後にマシンをスリープさせることができる

一番シンプルなプロセスは以下の通りです。

  1. 画面左のスペースに、合成する画像群をFinderからドラッグ&ドロップする。ブラケット撮影した枚数を単純に入れると良い。0EV±2EVだと3枚放り込むことに。
  2. 画面右最上段「Source Images:」の「Images per scene:」(シーン毎の枚数)を指定する。0EV±2EVだと「3」を入力。
  3. 「FusionOptions:」(合成オプション)はとりあえず放っておく(チェックを全て解除した状態)。
  4. 「Destination:」(出力目的)をそれぞれ指定する。撮影データファイルと同じフォルダ内に保存する場合は「Save in source folder」にチェック。別のフォルダに保存する場合は「Save in one folder」にチェックを入れて「Choose...」ボタンをクリックして保存先フォルダを指定する。また保存名称はその下の1〜4のプルダウンメニューを使って指定する。「None」は何も入れない意味。それ以外はそれぞれ指定した方法で名称を統一したり連番にしたりすることが可能。またこのフォームは直接テキストを入力することもできる。
  5. 「Save output files as:」で保存形式を指定する。TIFFが16bitに対応してるかは未確認。また未圧縮TIFFはまだ対応してない。
  6. 最後に保存後の挙動(プロセス完了後にアラート音を鳴らしたい時には「Alert when done」を、プロセス完了後にマシンをスリープさせるには「Sleep when done」にチェックを入れる)を支持し、「fuse」ボタンをクリックすると、合成が始まる。

また作業を便利にするポイントも幾つか見つかりました。

  • 全方位撮影でよく行う同じブラケット枚数で撮影した複数アングルの撮影データは、そのままフォルダ毎全部読み込んで、イメージ枚数をしっかり指定し、保存先を別フォルダにしておくと、パノラマ合成に適したHDRI合成済みのデータが1セット出来上がります。
  • PTGuiなどでテンプレート化して同じアングルでスティッチしたブラケットデータをXfuseで合成する場合、「Blend across -180/+180 boundary」にチェックを入れておくと、パノラマ画像の4辺をムービー化の際に包んだ時に継ぎ目が出ません。

さて、サンプルスティッチですが、PTGuiPro7.5を使ってデータ作成を行いました。。
データはウチの裏にある「名和神社」です。ちょうど夕方前だったので太陽光や影があり、様々な屋外条件を持つサンプル撮影には良い環境です。

  • EOS Kiss Digital N [ JPEG:S(1152×1728px) / 0±2EV ]
  • SIGMA 4.5mm F2.8 EX DC CIRCLAR FISHEYE HSM
  • Agno's MrotatorTCS

太陽光に向かって撮影した条件の厳しいデータを0±2EVの3段のブラケット撮影で作成したデータが以下の通りです。
Xfuseの設定は全くの素の状態です。何もしないで合成しても、結構自然な感じですね。


(画像をクリックするとそれぞれ拡大します)

上記のプロセスで作った各アングルのデータを使ってスティッチしたデータが、以下の通りです。

(画像をクリックすると拡大します)

さらに同一露出のデータでPTGuiでスティッチした後、Xfuseで合成したデータです。

(画像をクリックすると拡大します)

参考として、PTGuiProのHDRトーンマップ機能を使って生成したデータも上げておきます。

(画像をクリックすると拡大します)


ダイナミックレンジの広さはやはり本格的なHDRIを生成するPTGuiProにはかないませんが、自然な風合いのHDRIを簡単に作るツールとしてはXfuseはかなり優秀じゃないでしょうか?
.hdrファイルを生成することは出来ませんので3DCGのレンダリング環境光としては使えませんが、簡易HDRIパノラマ画像生成のワークフローに組み込んでみても良いかなと思います。

ぜひ一度、試していただきたいソフトです。

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コメント(3)

>SIGMA 4.5mm F2.8 EX DC CIRCLAR FISHEYE HSM
うひょ、おニューのレンズですネ。
今度、4.5mmのパノラマ見せて下さいまし、
にのみや様

先日は大阪でのオフ会お世話になりました。
皆さんにお会いできて楽しかったです。

ニューヨークで開催されたToy Fairで子供用のワンショットパノラマが発表されました。
http://blog.makezine.com/archive/2008/02/360_gizmos_one_shot_panor.html?CMP=OTC-0D6B48984890

値段は200ドル以下のようです。

コメント遅れて済みません。

>keijiさん江
SIGMAの魚眼4レンズの比較を早く出さないとイケナイんですが、データは出来たものの、テキストを打つヒマが無いです(泣)。
しばしお待ちを。

>odagawaさん江
なんか最近、こうしたワンショットパノラマミラーがポツポツ出てきては消えて...って感じですね。本当に定着するのでしょうか?(恐らく解像度が鍵になると思いますので、時代的にはまだまだ早いような気がしますが)。

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