003. CubeWorld : パノラマ系iPhoneアプリ徹底ガイド

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来月4月11日のイベント「QTVR Diary -OFFLINE- vol.9」で特集するパノラマ系iPhoneアプリのお話の予習として企画した、iPhoneアプリレビューサイト「AppBank」コラボレーションコラムの第3弾は、パノラマクリエイター必携のダウンロード系パノラマVRプレイヤーの決定版「CubeWorld」です。


■ Cube World - Official Page :: iPhone(無料)
http://www.marcogiorgini.com/articoli.asp?art=122
(AppStoreのダウンロードは、こちらから)

実はこのブログでもリリース当初にご紹介しました。
正規版「CubeWorld」リリース! - 京都・日本・世界の最新パノラマムービー情報:QTVR Diary

しかもその半年前...というか、この記事のちょうど1年前に、脱獄系アプリとしてご紹介しています。
CubeWorld : iPhoneでパノラマムービーを見る! - 京都・日本・世界の最新パノラマムービー情報:QTVR Diary

iPhoneが搭載してるMacOS Xに入ってる3Dレンダリングエンジン「OpenGL」を駆使して、iPhone上で全方位パノラマコンテンツを再生してみようという試みは、もうこの時に出来上がっていたんですね。

CubeWorldが先日ご紹介した「PangeaVR」と違うのは、ポートフォリオXMLファイルの公開リストが存在していません。従って、CubeWorldでパノラマVRコンテンツを見ようと思ったら、誰か他の人が作ったポートフォリオXMLファイルのURLを見つけるか教えてもらうかしてGETするか、自分でパノラマVRコンテンツを作ってポートフォリオXMLファイルを自作するしかありません。
従ってこのCubeWorldは、一般の方々に向けて公開されたアプリというよりは、パノラマクリエイターが自分の作品を人に"iPhoneで"見せることに特化したアプリだと言えるでしょう。そのための様々な工夫が成されています。

先にどんなアプリなのか、使っているところをご覧頂きましょう。

次に、実際に画面をじっくりご覧いただきますね。

CubeWorldを起動すると、既にパノラマVRコンテンツをダウンロードしていれば、その一覧リストが表示されます。順番は、アルファベットの若い値で
並びます。またソートの種類には「(タイトルの)アルファベット順(Alpha)」「作者順(Author)」「種類順(Kind)」があり、それぞれXMLファイルで定義してある文字がリスト化されます。

初めて使う人は、この場所には何も無かった...かな?
(確か作者のMarcoGiorgini氏のサンプルがあるんだっけ?今はどうなってるんだっけ?)
どっちにしろ、新しいくコンテンツをダウンロードするには、どうすれば良いのでしょうか?

ダウンロードするには、この画面右下の「Online Pano」ボタンをタップしましょう。するとURLが入力できる画面に切り替わります(下図左)。

「Url:」の横の入力フォームをタップすると、ソフトキーボードが出ますので、頑張って入力してみましょう。(上図右)

で、せっかくの無料ソフトなので、皆さんにもCubeWorldを体験してもらおうと思います!
今回のブログのために作ったボクのサンプルXMLファイルをご紹介します。

http://www.panoramania.jp/sample/cubeworld/portfolio.xml

これを頑張ってて入力して下さい。
すると下図のような画面が出てくると思います。

これでポートフォリオXMLファイルが読み出せています。
あとはリストの右にある「download」ボタンをタップするだけで、ダウンロードできます。

こんな画面に変わりましたね!
あれ?もしかしてダウンロードした項目がリストから消えました?...ご心配なく。デフォルトでは確か、リストから消える「設定」になっている筈です(...今は違うのかな?)。
あとは「View」ボタンをタップするだけです。
前回と同様『「QTVR Diary -OFFLONE- in TOKYO」懇親会』をタップしてみて下さい。すると、下のような画面に切り替わります。

Name:タイトル名
Author:作者
Info:説明文
Author'sUrl:作者のウェブサイトURL
が明示され、ファイルサイズと、使用しているXMLのバージョンも並記されます。
またこのパノラマコンテンツを削除したい時は、画面右下のゴミ箱アイコンをタップすると、「Are you sure?(ホントにイイの?)」って出て来ますので、キャンセルするならNO、削除してイイのならYESボタンをタップしましょう。全部のコンテンツを削除する方法は設定画面の時に説明します。

いよいよ再生です。
この画面右上の「View」ボタンをタップするか、画面の写真をタップすると、パノラマVRが再生されます。

画面を下にフリックすると、使い方のヒントが載っています。
・終了するには、画面を3回タップして下さい。
・2本指でズームイン/アウトが出来ます。
とのこと。さぁ、やってみましょう!

PangeaVRみたいに、iPhoneを傾けてもムービーがそのまま、なんて芸当は存在しません。

しかし良く見て下さいよ...ずぅーっと回ってませんか?そう、これこそがCubeWorldの存在意義なんです。
実際に人に見せるときって、相手は最初は慎重なので余り触りませんよね。なので、最初にちょっと動かしておいて見てもらっておいて、そこから説明を入れながら触ってもらうことが出来るんです。これはCubeWorldが持つ非常に大きなアドバンテージだとボク自身は思っています。

ちなみにデフォルトでは縦置きの状態でしか見られませんが、もちろん横置きにも出来ます。さらにCubeWorldは様々な見方をすることが出来ます。
そこで、実際の設定画面を見てみることにしましょう。
画面をトリプルタップして終了し、さらに画面左上の「Back」ボタンで、CubeWorldのトップページに移動します。
その画面右上の「Options」ボタンをタップすれば、下記のような設定画面が開きます。


非常に長い設定画面ですが、お付き合い下さい。

■ Visual Options
表示方法を変更します。「Portlait mode」をONにすると縦置き、OFFにすると横置き、即ちLandscapeモードになります。

■ Gesture Handling
指で操作する方法を設定します。
「Hard drag mode」は、加速度無しで指の移動だけでカッチリ動かすときに使います。ボクは普段はOFFにしています。
「Reverse Touch」は、フリックした時のムービーの動き方を決定します。Googleのストリートビューのように掴んで動かすような感じの時はONを、QuicktimeVRやFlashパノラマのようなフリックした方向に動かしたい時はOFFにします。ボクは普段はもちろんOFFです。
「Rotating speed」は回転速度の割合、「Zooming Speed」はズーム速度の割合をスライダーバーで制御します。若干少なめ(左寄り)が良いでしょう。

■ Accelerometer
iPhoneを傾けるとムービーが動く、CubeWorld独特の楽しみ方が出来る動かし方です。
「Activate for L-R」iPhoneを傾けると、左右方向にパノラマムービーが動きます。
「Activate for U-D」iPhoneを傾けると、上下方向にパノラマムービーが動きます。上のと組み合わせて使うと、とても面白い体験ができます。
「Speed」で傾いたときの回転速度を調節します。かなり小さめ(左寄り)にしても、十分グルグル回ります。

■ Fun Stuff
その他の、面白い使い方を設定します。
「Inertia(「Itertia」は誤植ですね)」はフリックした後、慣性的に回り続ける...つまり自動回転の可否を設定します。コレは勿論ONです!また「Inertia speed」は自動回転の速度調節をします...が、あまり変わりません。
「Initial auto-panning」は、パノラマVRムービーが開いたときに自動回転させるかどうか、を決めます。また「Panning Speed」は起動時の速度を決定します。

■ Download
「Hide downloaded pano」をONにしていると、「Online pano」画面でダウンロードした後で、リストから消去され、HOME画面のリストに移ります。ダウンロード時にリストから消えても"ご心配なく!"って言ったのは、この設定のことでした。

もう一つ、重要なボタンがあります。この画面右上に「Delete all」ボタンがあります。これをタップすると、下記のような画面が出て来ます。

CubeWorldでダウンロードしたパノラマコンテンツを全て消去しますか?というもの。
キャンセルするならNO、削除してイイのならYESボタンをタップしましょう。アンドゥとかありませんので、慎重に!

残る画面は「Info」ですね。HOME画面の左上「Info」ボタンをタップしましょう。
すると画面が切り替わり、お二人の開発者、MarcoGiorgini氏とGeoffreyMorelle氏からのメッセージが載っています。また、無料で提供していますが、やっぱりちょっとはチャリーンが欲しいところ。寄付を募っています(その気持ち、よぉーく分かります)。ボクもこのブログでいただいた寄付金の一部を、今回、こちらに回しました。そうやって、みんなで順繰りにお金が回っていくと、色んなことがありそうな...ね!
CubeWorldを気に入った方、ぜひ寄付をお願いいたします。


最後に、このCubeWorldがパノラマクリエイターのためのプレイヤーであるならば、やっぱりこのブログでは、ポートフォリオXMLファイルの書き方を説明しないとイケナイんですよね!
そこで、簡単にご説明します。PangeaVRのポートフォリオXMLを試した方なら、すぐに理解できるんじゃないかな?

上で挙げたボクのサンプルポートフォリオのコードを、今一度見てみることにしましょう。







上記のXMLコードをコピペして、ユニコード(UTF-8)で保存できるテキストエディタで保存して、これを元に書き直してみて下さい。
基本的に「<string>○○○</string>」の「○○○」の場所のみを書き換えることになります。

■info部
  • category:ポートフォリオのカテゴリー名
  • contact:作者の連絡先(メールアドレスなど)
  • description:このポートフォリオの説明文
  • maintainer:管理者名
  • name:著作権者
  • url:任意のウェブサイトURL(普通は作者のURLが入るのかな)
■packages部
  • Name:作品タイトル
  • Description:パノラマコンテンツの説明文
  • Author:作者
  • Kind:コンテンツのカテゴリー(種別)
  • Url:コンテンツの補足説明などの外部URL
  • location:CubeWorld用に6面変換された画像のパス(※下記参照)
  • Version:コンテンツのバージョン

※CubeWorld用画像の作り方
PTGuiやhugin、AutopanoProなどで作った全方位パノラマ画像(Equirectangular画像)から、JPEGの立方体6面変換する。
その時、ファイル名の接尾詞を
「yourimagename_f.jpg」 (front)
「yourimagename_b.jpg」 (back)
「yourimagename_l.jpg」 (left)
「yourimagename_r.jpg」 (right)
「yourimagename_u.jpg」 (up)
「yourimagename_d.jpg」 (down)
とする(「yourimagename」は任意の名称...好きなファイル名を使って下さい)。
変換には、Pano2VR(Pano2QTVR)やCubicConverterを使うと、6面変換時に接尾詞を自動的に振り分けてくれるので便利!
そしてポートフォリオXMLの「location」タグのstringに絶対パス(http://〜から始まるURL)で保存サーバのURLを書き、最後に「yourimagename.images」と書くだけ。簡単でしょ。

ちなみにボク自身はどうやっているかというと、このブログを構築しているブログシステム「MovableType」で、PangeaVRとCubeWorld用のポートフォリオXMLファイルを自動生成しています。しかも説明文が長いので途中で文字数を制限しています。こんなことが出来るのも、ウェブ制作屋の技術があるからだったりしますが、そんなに難しくありません(...MTのCustomFieldの知識は要りますが)。いずれ何かの機会でご紹介したいと思います。

折角なので、ボクのCubeWorld用ポートフォリオも挙げておきます。
iPodのVRPodcastで飽き足らない方は、ぜひこちらもご覧下さい。

http://pencil-jp.net/vrpodcast/qw.xml

さぁ、これでやっと3つご紹介しました。一応、iPhone上で動くパノラマVRプレイヤーはこの3つで終わりです。
残りは殆ど制作ツール(他いろいろ)。残り9ケ、ダッシュでご紹介しないと、イベントに間に合わないか?!(大丈夫か?<ヲレ)

というワケで、次からはiPhone上で動くパノラマ合成ソフトをご紹介します。
実は2009年に入ってドドっと幾つも増えていますので、もしかしたらイベントまでに新しいアプリも登場するかもしれませんね!

次回はiPhone3Gのリリース以来、初めてのパノラマスティッチアプリ「Panorama」をご紹介します!ご期待ください。


2009年4月11日(土)15:00〜17:00 参加無料のイベントです。お気軽にお越し下さい!
懇親会(参加費6,000円)の参加申込は「パノラマニア」の専用トピックからどうぞ

QTVR Diary -OFFLINE- vol.9

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