009. Panoramas : パノラマ系iPhoneアプリ徹底ガイド
さて、前回の「TripStitch」に引き続き、フォトアルバム読み出し系パノラマ合成アプリのご紹介をします。
本日のアプリは「Panoramas » Welcome!」。iPhone3G初のパノラマスティッチアプリ「Panorama」と非常に良く似た名前ですが、全く違う方式で合成していきます。
では、どのような方式で合成していくのでしょうか?
まずは概要のご紹介から。

■ Panoramas » Welcome!
http://panoramas.helixinteractive.com/
※AppStoreのダウンロードは、こちらから。
![]()
Panoramas(¥230-)
実際の操作方法を、ビデオ映像でご覧下さい。
なんとなぁく、今まで見て来たアプリのパノラマ結合方法と違うでしょ?
今までは指で写真をドラッグして移動させ、目視で写真同士を繋げていたんですが、今回は2枚の写真の位置を同定するポイント(「コントロールマーカー」と呼んでいます)を幾つか決めることで、写真をムリヤリ変形させて写真を結合していきます。
このブログの長年の読者なら、もうお分かりかと思います。
この「コントロールマーカー」は、PTGuiやhuginなどで使われる「コントロールポイント」と全く同じ働きをします...というか、このアプリの心臓部となるこのポイント変形のエンジンに、オープンソースのパノラマ合成基本プログラム「PanoramaTool」が搭載されているのです...スゴイでしょ!ボクらのようなフルスクリーン系パノラマ屋にとっては、お馴染みの技術なので、とっても親しみを感じます。それだけで★がヒトツ余分に増えそうな勢いです。(...そんなことしなくても、良いアプリなので、大丈夫!)
では実際にどのように繋げていくのでしょうか?
詳しく説明していきたいと思います。
まずは起動画面から。そして直後の画面を。


最初の画面の説明をしましょう。
- 右下の緑色(+)ボタンをタップ右して、フォトアルバムから少なくとも2枚以上写真を読み込んで下さい。
- 画面中央のコントロールマーカーをドラッグして、それぞれの写真に存在する共通の場所にそれぞれ置いて下さい。
- 最後に画面下右の「□」ボタンをタップして、パノラマ画像をレンダリングしましょう!
これがパノラマ合成のプロセスです。
ちなみに「Panoramas」は、縦位置き/横置き両方共に対応しています。

写真を横に繋げるときは、もしかしたら画面は横位置の方が便利かもしれません。試してみて下さい。
では、早速写真を読み込んでみましょう。上の説明にあるように、画面右下の緑色の(+)ボタンをタップします。すると、下左のような画面が出て来ます。
その場で直接カメラで撮影することも出来ますし、フォトアルバムから読み込むことも出来ます。

さらにもう1枚読み込んでみましょう(下左)。
すると、上下(横位置なら左右)に2つの写真が並びました(下右)。


画面真ん中に見えるのが、コントロールマーカーです。
これを上下のどちらかの写真のどこかにドラッグすると、もう1枚の写真の中央にも同じ形のマーカーが出現します。そこで同じ形のマーカーの位置を、それぞれ共通する場所に設置します。この時、次の新しいコントロールマーカーが、色も形も違う種類で画面中央に出現していますので、別の共通する場所を見つけて上下それぞれに配置して下さい(下図)。コントロールポイントの位置は、同じ写真内では出来るだけ離れていると、変形の精度も上がり、奇麗なパノラマ合成結果が得られます。

さて、次に写真を追加して2枚目と3枚目とを繋ぎ合わせる作業をするんですが、同じように右下の(+)ボタンをタップして写真を読み込んでも、画面は変わりません。そこで、それぞれの写真を左右にフリックしてみましょう。すると...


ちゃんと次の写真に移ることが出来ます。とってもiPhoneらしい好感が持てるインターフェイスですね!
2枚目と3枚目、どちらを上にしてもきちんと表示されます。ちなみに、既にマーカーを与えた1枚目と2枚目の写真も、フリック移動させて後から呼び出すことが出来ます。
続いてポイントを各組で与え、何枚か同じようにしたら、次は合成したパノラマ写真の保存です。
右下の長方形のボタンをタップすると、下のような画面が出て来ます。

おやっ...アラートが出てますね。

「あと2つ以上のコントロールマーカーが必要です」と言われてしまいました。
コントロールマーカーを打つ箇所は、最低4つは必要ですが、それでもマーカー間が近かったりで少ないと判断されるときがあります。マーカーが密集しているような組からマーカーを追加していくようにして下さい。
トライ&エラーを繰り返して、出なくなったら、下のような画面になります。

「Choose a Panorama style」は、パノラマ変換の方式を選びます。左から
・円筒パノラマ
・魚眼変換
・全方位パノラマ
です。それぞれ特徴がありますが、デフォルトは「円筒パノラマ」になります。これで十分きれいなパノラマ写真を保存できます。
(他の2つは湾曲が激しいので、実は余りお薦めしてません)
「Quick render」は、レンダリングの表示結果が早めに出ます。その分、出力保存時は遅くなりますが...でも、ストレス無く表示させられるので、ボクは「ON」にしています。
まず円筒パノラマを選んでみましょう。上の3つのうち左端のアイコンをタップすると、変換が始まります。






これで5枚の写真を繋げています。
画面右下隅にある、青く丸く弧を描く矢印に×がついています。これは回転防止用で、このアイコンをタップして×を消すと、2本指ロールでパノラマ画像を回転させることができます。
画面下の中央右のボタンが選択されている状態になっています。これが今の状態で、スティッチ結果のプレビューモードですね。その左の湾曲してるボタンをタップしてみましょう。すると...

実際に円筒に貼付けられたような感じに見えるのが分かります。「PanoLab」で見慣れた光景ですね。
また右下の点線の長方形のボタンをタップすると、保存エリアが表示されます。


この点線のエリアは、この線上をドラッグすることで範囲を変更することが出来ます。トリミングすることも、勿論可能です。
この状態で右下に新たに青い「Save」ボタンが出現しますので、保存エリアを決めてタップすると、フォトアルバムに保存してくれます。
保存した写真は以下の通りです。
結果をご覧の通り、ブレンドの品質は「Pano」は言うにおよばず「TripStitch」にも劣る感じです。
なので質の高いパノラマ写真を要求される方には、余りお薦めできる結果とは言えないでしょう。
ポイントをいちいち手入力で打つ工程は、正直面倒に思えて来たりもします。
また、ポイントを打つときに写真を拡大できないので、本当に希望するポイントに打っているのが、その正確性は非常に怪しかったりします。
本アプリは「PanoramaToolsが載った」というだけで、非常に大きな功績があたえられるアプリです。
ただ、このアプリのもう一つの魅力は、作業プロジェクトを保存しておくことが出来ることでしょう。
スティッチ画面を再度見てみましょう。画面左下に注目です。
「?」ボタンをタップすると、「Panoramas」のリリース会社のオフィシャルサイトにジャンプして、HowToやFAQを見ることが出来ます。
「+」ボタンは、新しいプロジェクトを"強制的に"開いてくれます。
そして"フォルダ"ボタンは、今まで作業していたデータを保存して、既に保存されていてリスト化されたデータを新たに呼び出すことが出来ます。開く前には、今まで作業していたプロジェクトを保存してから開くか、保存せずに開くかを訊いて来ます(下右図)。


このように、様々な機能が明確に判断できるアイコン群によって整然と設置されていて、優秀なアプリであることが分かると思います。
インターフェイスの秀逸さは、他のパノラマ系iPhoneアプリとは一線を画していて、綿密な計画の上で構築されていることも分かります。
惜しむらくは、もう少し完結なマーカー配置(Autopano-Siftのようなポイント自動配置プログラムが載っかれば、もっとイイんでしょうね)を期待したいところです(が、これ以上iPhoneのCPU負荷がかけられるのかなぁ?)。
まだまだ進化しそうな「Panoramas」、これからも目が離せません!
パノラマ系iPhoneアプリは、まだまだ続きます。次回もご期待下さい!
2009年4月11日(土)15:00〜17:00 参加無料のイベントです。お気軽にお越し下さい!
懇親会(参加費6,000円)の参加申込は「パノラマニア」の専用トピックからどうぞ

トラックバック(0)
トラックバックURL:



コメントする