010. Panoramascope : パノラマ系iPhoneアプリ徹底ガイド
今回ご紹介するアプリは、最初は余りパノラミックな感じはしませんが、よくよく考えると、とっても"パノラマ"なアプリです。
それは「Panoramascope」。NASAが公開している地球の等高線情報を三次元で視覚化して、自分が今いる位置からどのように見えるのかを知らせてくれるアプリです。

■ Panoramascope.com :: Introduction
http://panoramascope.com/
※AppStoreのダウンロードは、こちらから。
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Panoramascope(¥600-)
このオフィシャルサイトのイメージ写真が全てを物語っていますね。
そうです...このアプリでは、今立っている場所から見える風景を三次元等高線情報として表示させ、さらにその場所から撮った写真を重ねることで、地形の在り方や方角が視覚的に分かるようになります。なので、これもれっきとした「パノラマ写真アプリ」と"強引に"言ってもイイんじゃないかと思い、今回ご紹介しようと思った次第です。
まずはどのように使うのか、映像で見てみましょう。
いかがですか?
京都という比較的標高の低い盆地の情報でも、結構しっかりと写真とマッチさせることが出来るもんなんですよねぇ。
では、詳しく説明していきましょう。
まずは起動画面から。
現在位置をGPSで把握すると、その地点から見える水平360°の三次元等高線情報が表示されます。方角は8方位がイニシャルで表示され、ドラッグすることで方角を変えることができます。
なお「Panoramascope」は、縦位置き/横位置き両方共に対応しています。


画面左下の日本語名は、後から名前を書き換えたもので、デフォルトでは表示日時が出て来ます。
これも含め、どこで画面の設定を行うかというと、画面右下隅の「SETTINGS」ボタンをタップしましょう。すると以下のような画面が出て来ます。

とても長いですが、上から順番に説明していきます。
まずは「Viewpoint(視点)」から。
・Coordinate:現在地の座標。タップすると入力可能になります。
・Name:表示名。タップすると入力可能になり、名前を書き換えられます。
・Height above ground:地上からの高さ。目線に合わせるときは1〜2mを。地上から1万メートルからも見ることが出来ますが、大変なことになります。数100メートルぐらいが楽しいです。
・Search for viewpoint:地図情報レイヤーをダウンロードしていれば、その範囲内で検索することが出来ます。
・Recent viewpoints:閲覧履歴を、座標情報で示してくれます。過去に訪れた場所などを知ることが出来ます。
・Favorite viewpoints:お気に入りの場所を記録させておくことができます。
・Add to favorites:現在の位置を「Favorite viewpoints」に加えます。
・Go to current position:現在位置をiPhoneのGPSから読み出します
次に「Layers(レイヤー情報)」を。
この場合の「レイヤー」とは、等高線上にプロットする地名や山名、名所、旅行情報などのテキスト情報です。この情報は「OpenStreetMap」というウェブサービスがクリエイティブコモンズライセンス(表示-継承)によって公開しているものです。
・Available Layers...:利用できるレイヤー。タップするとレイヤー一覧のページに切り替わり、欲しいレイヤーをダウンロードすることができます。
・Marker size:レイヤー表示のマーカー(文字)の大きさを調整します。
以下は、ボクが試しにダウンロードしたレイヤーです。表示のON/OFFが出来ますが、レイヤーそのものを消去する場合は、レイヤー一覧で行うことが出来ます。
そして「Maps(地図)」へ。
・Go to Google Maps:「マップ」アプリが起動し、現在表示されている座標の場所を開きます。
・Go to OpenStreetMap:Safariが起動し、OpenStreetMapで現在表示されている座標の場所を開きます。
・Go to Topo Maps:ココには載ってませんが、最新バージョンでは同じ会社が開発販売している「Topo Maps」という地形情報アプリと連携していて、現在表示されている座標の場所を、「Topo Maps」アプリで開くことが出来ます...が、このアプリ、北米しか表示しないので、日本を始め北米以外の座標では「Off the map : Your current location is not on this map.(地図の外:あなたの現在位置はこの地図にはありません)」って出て来ます。「Topo Maps」買って初めて分かりました...うぅ、450円返せ!(号泣)
さらに「Terrain(地形情報)」へ。
・Delete cached terrain data:よく使う地形情報はキャッシュに残しておける仕様になっています。ただし同じ場所に音楽やビデオも保存するため、そっちを重点に保存したかったら地形情報のキャッシュはこまめに削除しましょう!

・Preload terrain data...:よく訪れるエリアの地形情報は、先読みしておくと表示が早くなります。現在地を中心として直径500km/1000km/2000km圏内のデータを選べます。バックグラウンドでダウンロードしますが、途中で中断しないようにネット接続はしたままにして下さい(Wi-Fi環境下の方が良いですね)。ダウンロードが終わったらダイアログが表示されます。

最後に「About(このアプリについて)」。
・About Panoramascope:このアプリの開発者情報です。データの出元表示もあります。

・Go to panoramascope.com:Safariが起動して、panoramascope.com/にジャンプします。
さて、画面に戻りましょう。
先ほど説明した「レイヤー」を表示させるとどうなるのでしょうか。
「Asian Tourism」が京都の観光情報を網羅してますので、表示させてみましょう。

山が余りにも平坦に見えるので、視点の高さを高くしてみましょうか。「Height above ground」のスライダーを右にドラッグして

遠くの情報は小さい文字で、近くの情報は大きい文字で表示されます。
所々「???」のような文字が表示されてます。これ、どうやら文字化けのようですね。OpenStreetMapには世界中の様々なデータが既に登録されていますが、サイト内では通じている日本語が、このアプリのレイヤーを読み込むときに文字化けするみたいです。この辺は後日バグレポートを提出しておきましょう。
もっと高くするとどうなるでしょうか。1000mぐらいまで上げてみると...

うぉー、比叡山の向こうに見える平坦なところは、たぶん琵琶湖ですね!
そんなところまで、シュミレーションできるんですねー。
で、こんなところで終わらせません。ココからが面白いんですから。
画面下にあるカメラアイコン、気になりますよね。(笑)
これこそ、このアプリの面白いところ。この視点から撮った写真を、この等高線画像に嵌め込んでみよう、というものです(オフィシャルサイトのイメージ画像そのまんま、ですね)。
取り込む前の準備として、視点の高さを1mまたは2mにしておきましょう。
普通に撮った写真は人の目線なので、そんなに高くないところから見てるでしょう。なので、高さはおおよそ2mぐらいで十分なんです(飛行機とか気球から撮った写真なら、別ですけど)。
準備が整ったところで、カメラアイコンをタップしましょう。

現場で見るときはその場でカメラで撮ってもイイんですが、現地で先に撮っておいて後から見ることも可能です。そういうときはフォトアルバム(Photo Library)から読み込むことになります。またオンライン上の写真データをiPhotoで読み込み、新しいアルバムを設定してそこに保存し、それをiTunesでシンクしておけば、わざわざ撮った写真以外のデータも嵌め込むことが出来る仕組みになっています。しかしどの地点から撮影したかが非常に大事になってくるので、外部データのハメコミはかなり非現実的かと思います。
ココでは、今までのレビューで紹介してきた、賀茂大橋から撮った比叡山の写真を使ってみましょう。
すると...

ほら、なんだかとってもイイ感じにハマってませんか?
これぐらいのズレは、後で修正が出来ます。
写真を取り込んだ後では、カメラアイコンと「SETTING」ボタンの間に、何やら新しいアイコンが出現してるのが、分かりますか?
山の形と、四角い画像の4辺に矢印が付いたアイコンが組合わさったのが、見えますね。このアイコンをタップしましょう。すると、四角に矢印が付いたアイコンだけになりました。さらにタップすると山の形に矢印のアイコンに変わりました。そしてさらにタップすると、最初の山+四角のアイコンに戻ります。
これは3種の画面編集モードを表します。
編集時は、ピンチで拡大縮小が可能になります。
・四角と山:等高線データと写真を一緒に拡大縮小します。
・四角:写真を拡大縮小します。
・山:等高線データを拡大縮小します。

この3種を使い分けると、このようにビッタリ合わせることが出来ます。
このアプリ、山岳登山が趣味の人なら、思う存分楽しめるんじゃないかなと思うんですよねー。
起伏にとんだ三次元等高線データに、その場で撮った山の写真をビッタリ合わせると、ちょっと感動ものだと思いますよ。
惜しむらくは、写真が1枚しか読み込めないことでしょうか。
この写真を10数枚読み込んで、等高線通り嵌めて込んで行けば、水平360°パノラマも難しくないと思うんだけどなぁ。ブレンド合成なんかしなくても、360°並べるだけで結構カッコイイと思うのは、ボクだけでしょうか?
それほどまでに、まだまだエンターテイメントの余地がたくさん残ってるこのアプリ、今後のバージョンアップも期待したいと思います。ボクも色々と開発元にリクエストしていこうと思います。
2009年4月11日(土)15:00〜17:00 参加無料のイベントです。お気軽にお越し下さい!
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