パノラマコンテンツの制作を依頼する側に知ってほしいこと(1):パノラマは再撮影が困難!
最近、FlashをはじめとするWeb系のクリエイターさんから、パノラマコンテンツの制作の依頼が来ることが多くなりました。
去年から約1年間かけて、関西を中心にWeb系イベントにさんざん顔を出して来たことが、やっと実を結んでいるような気がします。
さらに、今夏のMotioVRの騒動のおかげで、東京からの問い合わせも多くなり、パノラマコンテンツの素材制作の依頼が着々と舞い込んで来ていて、しかも不動産や観光コンテンツじゃないものが多くなって来ているので、既にパノラマのプレゼンテーションが次のフェーズに入ったのではないか、と読んでいます。
で、ココで気になるのは、やはり毎回同じことを言わないとイケナイのが、非常に面倒クサイこと。
やっぱり未だパノラマってメジャーじゃないんだなぁ、と改めて思い知らされてしまうのですが、かと言ってこのままで良いわけではありません。
そこで、パノラマ画像やパノラマVRムービーの制作を依頼する側に知っておいてほしい、最低限の注意事項を、3回に分けてお話しようと思います。
本日第1回は、パノラマ撮影の再撮影の困難さについて、お話したいと思います。
ま、普通のカメラ/ビデオ撮影も、当然再撮影は出来ないものというのが大前提にありますが、パノラマは異様なほど再撮影が面倒です。
全方位パノラマ撮影の困難さは『360°撮ること』にあります。360°全方位が、違う時間に同じ"空気感"を持つことは、現実的には非常に稀です。
実は全方位パノラマVRコンテンツは、空間のアーカイブであると同時に「時間のアーカイブ」でもあります。従って、その空気感そのものの雰囲気を深く捉えてしまいますので、再撮影は困難を極めます。
もしセット撮影を行った場合は、極狭いアングルの再現だけでも大変な再撮影ですから、360°全方位全てを再現するのですから、その苦労は推して知るべし、です。
我々は、再撮影を回避するために、場所や時間や状況を通常の写真撮影以上に事前に綿密に調べ上げます。
逆に、撮影当日には、現場に立ちさえすれば、アングルも焦点も関係ありませんから、撮影時間は非常に短いです。
パノラマ撮影時は、ファインダーは余り見てないことが多いです。カメラを構えてる気配を無くすことも、非常に重要な技術だと思っているからです。
なので撮影時だけを見て、"短時間で撮れるから、パノラマ撮影ってカンタン!"とか思われないために、上記は、よくよく念頭に置いていただけたらと思います。
伝わってるかなぁ?
要は、パノラマ撮影の再撮影は、原則的にしませんよ、ってこと。
するとなると、金額張りますよ、ってこと。
理解してもらえるのかなぁ?
逆に、ボクがウェブ制作の側の立場なら、余り注文したくないなぁ、と思ったりもしますが...(自滅
それでもパノラマに対して必然性があるコンテンツやサービスがあれば、上記の条件の元で撮影を請け負うことになるのでしょうね。
このような「前提条件」の話を、あと2回、続けて参ります。
次回もお楽しみに!
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