イベントレポート「QTVR Diary -OFFLINE- in TOKYO #2」(iPhoneアプリ開発編)
時間を置かずに次の内容へ。
そう、いよいよ、講演内容について、お話していきます。
(協賛スポンサーのお話は、もっと後にします。きっちりお話しますんで、お楽しみに)
昨年12月12日に東京・アップルストア銀座で開催した、拙ブログのオフラインセミナーイベント「QTVR Diary -OFFLINE- in TOKYO #2」では、以下の2つについて講演しました。

QTVR Diary -OFFLINE- in TOKYO #2『パノラマがもたらす新しい表現』
- iPhoneアプリ開発
- MotionVR
このエントリーでは、最初にお話した「iPhoneアプリ開発」について、お話したいと思います。
まず最初に断っておくと、ボク自身は開発者でも何でもなくて、HTMLとかCSSみたいなスクリプトは書けても、JavaとかCとかPerlとか、泣きそうになるほど苦手です(アレルギーすらあります)。
そんなボクのような輩でも、iPhoneアプリを開発することが出来ると知ったら、皆さんチャレンジしてみたくないですか?
というのも、パノラマVRコンテンツは、実は単体では非常に販売がしにくいものです。
パノラマ画像は、かなり変形なフォーマット(超横長または1:2)なので印刷物には向かず、パノラマVRムービーは、CD-ROMパッケージが殆どない現代に於いてはWebコンテンツでないと存在価値が殆どありません。
であるならば、Webコンテンツとしての利用を考えると、Web制作者との意思疎通は不可欠ですが、Web制作側はパノラマVRコンテンツに明るくないので、コラボレーションするにしても最初から説明していかないとイケナイのが、非常に面倒だったりします。
(このブログが一助となれば良いのですが...まだまだですねぇ。正直。申し訳なく思っています。関西圏ではさんざん顔出ししていて、かなり浸透してるような気もするんですが...)
WebコンテンツとしてのパノラマVRムービーの難しいのは、非常に大きな画面で見せるため、ディテールまで凝ったデザインスキルが必要になってきます。そうなると、特にインターフェイスデザインを構築したことが無い写真系や産業系の方にとっては、単体のVRコンテンツを目の肥えたエンドユーザーに販売するのは至難の業なのではないかと思う訳です。
そこで、非PC系のパノラマVRコンテンツプレイヤーとして白羽の矢が上がるのが、iPhoneということになるのではないかと思い立ったのです。
「フルスクリーン」という言葉は、ある程度の物理的な画面サイズのめいいっぱいに広がったコンテンツに対して示されるものだと思っていたのですが、iPhoneの画面を見て、それが間違いだと気づいたのです。
iPhoneの画面は非常に小さいです。しかし画面がフレームのほぼいっぱいまであり、その周辺にはホームボタンひとつしか無く、ほぼフレームだと言っても良いでしょう。そこでPangeaVRのようなパノラマVRプレイヤーでコンテンツを表示させると、非常に没入感が得られたのです。これにはビックリしました。そう「フルスクリーン」の意味は、まさにその「没入感」にあるのではないかと思いました。
そういう意味では、ジャイロセンサーを装備したiPhoneというデバイスは、非常に優秀なパノラマVRプレイヤーであり、このコンテンツを自身で作成することができれば、AppStoreを通じて自分で販売することが出来るんですよ!写真家が写真集を出すのと同じように出来ない我々インタラクティブコンテンツ制作者の活路は、ココにあるのではないかと思ったわけです。
但し、iPhone開発は非常に険しい山を登るのに似ています。一般の人にとっては難攻不落だといっても過言じゃないでしょう。だからと言って、手を拱いて見てるわけにはいきません。何か別の手段があるのではないでしょうか?
そこで気づいたのが「Unity」でした。知ったのは、昨年3月から4月にかけて特集したパノラマVR系iPhoneアプリ特集の1エントリーでした。
■ 011. ポール・ブルケ氏の実験作品 : パノラマ系iPhoneアプリ徹底ガイド : QTVR Diary
西オーストラリ大学のPaul Bourke教授の研究的作品が並べられましたが、そのアプリ開発に使われていたのが、この「Unity」でした。
■ UNITY: Game Development Tool
元々は3DCGゲームの開発環境で、iPhoneアプリ開発のサブセットがリリースされていました。
3DCGということは、空間に6面変換した全方位パノラマ画像を背景に貼り付けるだけで、パノラマVRムービーが簡単に作れるんじゃないかな、と思ったんです。
しかも「Unity iPhone」を使うと、オブジェクティブCを勉強することなく、簡単にiPhoneアプリの開発を行うことが出来ると言うじゃないですか!
さらに、昨年11月1日には、廉価版のUnityIndyが、Unityとして無料配布(しかも商用利用可!)されることになり、開発環境としては非常に手の届きやすいものになりました。
そして勉強を続けていくと、Unity自体は、Mac/Windowsの単体稼働が可能なアプリケーションへの出力も出来るということで、Webコンテンツ以外にデスクトップアプリケーションとして制作し、しかも販売まですることが出来るようになります。こんな夢のような環境を使わないではないですよね!
というワケで、目下「Unity」および「Unity iPhone」を勉強中であります。
本当はイベントまでに、軽くイッパツ、コンテンツを開発して、お披露目しようと思ってたんですが、そんなヒマ、ぜんぜんありませんでした(ゴメンナサイ)。
但し、一応、今年の目標として、「Unity iPhone」を使ったパノラマVRコンテンツのチュートリアルのシリーズ掲載と、テンプレート一式の無償ダウンロードを計画しています。ダウンロードしてもらったデータは、画像を差し替えすれば、そのままパノラマVRコンテンツになりますし、ちょっと勉強すれば、いろんな応用が利くようになるんじゃないかな、というところまで作りこんでみようと思います。
コンテンツホルダーが自身で利益を上げられるような、そんな環境の提案ができたらと思っています。
そしてこのチュートリアルにあたって、アップルストア心斎橋でやってるオフラインセミナーイベント「QTVR Diary -OFFLINE-」で喋ろうと思ったんですが、iPhone開発に関する守秘義務に抵触するかどうかの検討を仰いでいる最中で、返答には時間がかかりそうです。本当は来月にでも喋ろうと思ったんですが、もしかしたら6月ぐらいまでズレ込むかもしれません。といワケで、ちょっと気長にお待ちください。興味のある方は、直接ご連絡くだされば、いろんな情報をお伝え出来ると思います。
引き続き、次の「MotionVR」に続きます。
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