イベントレポート「QTVR Diary -OFFLINE- in TOKYO #2」(MotionVR編)
さらにレポートは続きますよ。
次はいよいよ話も佳境に入ってきました。
「QTVR Diary -OFFLINE- in TOKYO #2」イベントレポートの「MotionVR」編です。

昨年7月29日の「yellowBird」の記事では、有名ブログ「ニテンイチリュウ」さんからの動員もあって、非常に注目を浴び、その後の反響は実際の業務に繋がるほどにまでになりました。
ボク自身は2008年秋頃から、手持ちのビデオ&ワンショットミラーを使ってのMotionVRの作品を幾つか作って関西一円ではデモしていましたが、なかなか食いつきが良くなかったんですが、どうやら見せてた人たちのカテゴリーが悪かったみたいで、東京のアーリーアダプターの連中には拍手喝采!引合殺到!で、今に至っています。ホント、こればかりはどうしようも無いなぁ。
元々ボク自身がアクロバティックなデザインがとっても苦手(よく言うと真面目、余りな言い方するとクソマヂメ)で、地味な部分で凝ってたりするので(人は気づかないけど、実は気持ちイイことしてる、みたいな)、事情に非常に詳しい人でないとぜんぜん分かってくれないのが寂しかったりしますが、さすがパイの大きい東京は気づいてくれる人たちもそれなりに固まっているので、やっぱり分かってくれて、食いついてくれて、しかも仕事に繋げてくれるのが、ホントに有り難いんっすよねー。今回、身に染みてましたよ、全く。
昨年の2月の「QTVR Diary -OFFLINE- vol.8」では、ワンショットミラーの次世代応用ってことで、MotionVRの概説なんかをしましたが、いよいよ時代が追いついてきた感もありますね。このイベントの記事を見てワンショットミラーを購入された方もいらっしゃるようで、今回の東京のイベントの懇親会では、何とボクが未だ見たことが無かった「GoPano」と「PanoPro」の2つのワンショットミラーを持参されてた方がいらっしゃって、非常に興味深く拝見させていただきました。
そんな少しづつ浸透してるような(このイベント後に何人かサンプルコンテンツがアップされてましたね)MotionVRですが、今回の本番は、このMotionVRをインターネット上でライブ配信できないか、ということでした。
そもそも事の発端は、Twitterで仲良くなった「決断ポトフ」の@ksoranoさんとの会話がきっかけです。
この彼女、今ネットの世界(だけ)で話題沸騰の、"ダダ漏れライブ"を敢行してる張本人です。初々しさの残るカワイイ女の子ですが、その見た目に似合わない傍若無人ぶりで、データ通信カードを刺したネットブックとビデオカメラを持って、あらゆるところでライブビデオ配信をしまくっています。
そんな彼女が上記yelloBirdの記事を読んでくれていて、「こんなのウチでもしたい!ビデオパノラマの生中継って出来ないんですか?」って訊かれたところ、実はボクもちょうどそんなことを朧気ながら考えていて(8月のイベントの時にゲストスピーカーで富山から来てくださっていた"Makoto"さんこと、林 理(はやしまこと)さんとの雑談の中で、サーバーレベルでは実現できるよ、っていう話が出来上がっていて、その時には二人だけで勝手に盛り上がってました)、理由も無く「あ、出来ると思いますよ!開発しないとイケナイので、ちょっと待っててくださいねー!」ってコトになったんです。それが実は、ドツボにハマってしまって...。
まず、ストリーミングしようと思ったら、現時点では「FlashMediaLiveEncoder(FMLE)」を使わないとイケナイので、基本的には再生環境はFlashになってしまいますよね。で、現時点でのFlashベースのMotionVRプレイヤーは、徳澤リュービンさんの「Ryubin's Flash Panorama」プレイヤーを使うしか方法は無いワケです。そこでリュービンさにんにお願いして、ライブ配信用プレイヤーの開発をお願いしようと思ったのですが、諸処の事情で、こちらの開発に携われないことになり、本当に残念でした。
(それでも多くの助言をいただき、感謝してもしてもしきれません。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。ありがとうございました)
さぁ、困ったことになりました。一番キモのプレイヤーが出来上がらないと、アイデアは夢の果てに消えてしまいます。
そこに、まさに"捨てる神あれば拾う神あり"といった御方が現れるワケです。それが、ブログ「ClockMaker」の池田泰延クンです。
以前よりPapervision3D(PV3D)を使った様々な実験的コンテンツを紹介するブログを展開していましたが、2009年末にそのPV3Dのチュートリアル本を出版することになりました。PV3DにはパノラマVRの構築も可能なのですが、その解説を行うにあたっては360×180°全方位画像が必要です。そこで、以前に彼のブログのPV3DのパノラマVR関係の記事でコメントを書いたのが縁でいろいろとこのブログも読んでくれていたようで、このボクにコンテンツ提供の依頼があったと言う訳です。
ちなみに、書籍はこんな感じ。
PV3Dが非常にわかり易く解説されていますので、Flashスキルを一段上げたい方には、ぜひぜひお薦めの一冊です。
(関西のボクの周りのWeb屋連中も、ホントにみんな買ってます。その所持率は正直ビックリするほどです!)
そこでハタとヒラメキました。
ただ画像を提供するだけじゃぁ、ツマランぞ、と。
そこで出版社さんの方と掛けあって、イベント協賛スポンサーになっていただくことに決まりました。少し強引なところもありましたが、元々建築系雑誌社ですから、パノラマVR業界との親和性は非常に高いと踏んだボクの読みは、そんなに間違ってなかったんじゃないかな、と思ったりもして(苦笑)
そして池田クンには、逆依頼ということで、LiveMotionVRプレイヤーの開発を"お願い"したところ、業界啓蒙の趣向を汲んでくれて、二つ返事で快諾してくださいました。
その成果が、今回のLiveMotionVRのデモと相成った訳です。
ホント、人の縁ってどこで繋がるか、分からないです。ホント今回はつくづく思い知りました。池田クン、ほんまにおおきに!
さらには、もう一つ大切な協力者を忘れてはイケマセン。
LiveMotionVRを実現するために欠かせないデバイスが、360°パノラマ撮影用全方位ミラーです。これを国内で製造販売してる神戸の「株式会社映蔵」に直撃して趣旨を説明したところ、時間が押し迫っているにもかかわらず、非常に短期間で、既存のワンショットミラーの筐体に300万画素のWebカムのレンズ&基板部分を埋め込んだものを作ってくれました。本当に、本当にありがとうございます。今回はこれをデモ機として、アップルストア銀座に持ち込みました。

元々は、映蔵の製品「SOIOS 55 CAM」です。
■ SOIOS 55 CAM
これの中に300万画素のWebカムのエンジン部を入れることで、2048×1536pxの超高解像度動画が撮れることになったのですが、FlashMediaLiveEncoderは1920×1080pxまでしか配信できない、つまり縦方向が1536pxはオーバースペックだということに直前で気付き、今は200万画素のWebカムので再投入及び調整をしています。
これで配信されるMotionVRがこちらになります。
今はなにも映ってませんが、ライブ配信時には、ココにMotionVRのライブ配信動画が映ります。
そしてこれをアップルストア銀座の中で、FMLE経由でMakotoさんが調整してくれたFlashMediaServerを通して配信し、そのストリームデータを、このLiveMotionVRプレイヤーが映している、という感じになります。
というワケで、今回のデモはあくまでも「配信できた」というレベルの、まさしく"デモンストレーション"です。
今後の課題は、
- フレームレートの改善
- 画質の向上
- セキュリティなど、サーバ環境の再設定
- ウェブサービスとしてのサイト構築
ですね。
やること山盛りテンコ盛りです。でも、いろいろとバックアップしてくださる企業があったり、技術者がいたりで、本当に心強いです。
サービスそのものの展開も考えていますので、今後も楽しみにしていてください。
それに先立ち、このソリューションは、ケツダンポトフへの納品が決まっていて、早ければ今月末にはお披露目できるんじゃないかなと思います。
そちらも大きく期待していてください!
また、本サービスに関しては、利益の出るサービス展開が期待出来ます。
様々なビジネスプランに対応出来るだけのソリューションにしていければと思っています。
そのため、現在、開発資金提供者を募集しております。
我こそは、と言うベンチャーキャピタルの皆様、ぜひワタクシまでご一報くださいませ。
さて、いよいよ次で、講演のエンディングに突入します。
次のエントリーをお楽しみに!
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